店頭には12月頃から並び始める菜の花は「菜花(なばな)」とも呼ばれるアブラナ科の野菜で、春に旬を迎えます。
菜の花は緑黄色野菜の一種で栄養科の高い野菜です。
ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれ、中でもビタミンCの含有量は野菜の中でもトップクラス。
ビタミンCには美肌効果や風邪予防などの効果が期待できます。
また、アブラナ科の野菜にだけ含まれるイソチオシアネートはがん予防に効果が期待できると言われています。

店頭で購入する際にはは菜の花が開いているものではなく、つぼみが固くしまっているものを選びましょう。
また、葉や茎の緑が濃く鮮やかであること、切り口がみずみずしい物がお勧めです。
購入後は湿らせたキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ冷蔵庫で保存しましょう。
花が咲き始めると風味が落ちてしまうので早めに食べきるのがお勧めです。

菜の花に含まれているビタミンＣは水様性の栄養素ですので茹でると水に溶け出てしまいます。
長時間茹でたり、茹でた後水にさらすとビタミンＣの含有量が少なくなってしまうので、短時間で茹でる事がポイントです。
菜の花に含まれるβ-カロテンやビタミンＥは脂溶性もビタミンなので油と一緒に摂取する事で体内への吸収率がアップします。
菜の花のソテーやパスタなど油と一緒に料理するのがお勧めです。また、菜の花は鉄分も含みますが、菜の花の鉄分は腸で吸収されにくいヘム鉄なので、魚や肉等の動物性たんぱく質やビタミンＣを含む食材と一緒に食べる事で体内での吸収率がアップします。

甘くて辛味が少ない新玉ねぎはサラダなど生で食べてもおいしいという特徴があります。
新玉ねぎの栄養素は普通の玉ねぎと違うの？と思っている方もおりますが、結論からお伝えするとどちらも栄養に違いがありません。
新玉ねぎと玉ねぎの違いはそもそも品種違い、そして乾燥して出荷しているかどうかという違いです。
そして実は玉ねぎは他の野菜と違い、ミネラルやビタミンなど栄養素はほとんど含まれていません。
その分玉ねぎ特有とも言える成分、硫化アリル、そしてケルセチンの他、食物繊維やむくみに効果的なカリウムを豊富に含んでいます。
玉ねぎの元になっている硫化アリルはアリシンという成分に変化し、血行を促進する作用が期待され、血栓予防が期待できます。
またケルセチンは抗酸化作用があり、動脈硬化や認知機能低下予防に役立つ可能性が期待されています。

新玉ねぎは何しろ傷みやすいです。
店頭で選ぶ際は持った時に表面に傷ややわらかい部分がなく硬く身がしまっているものを選んでください。
新玉ねぎの茶色い皮は水分を保つために必要なので皮は向かずに保存してください。
また、低温で保存した方が長持ちがするため、野菜室よりも冷蔵室の方が適しています。
通年で回っている玉ねぎよりも水分が多く傷みやすいので1個ずつキッチンペーパーで包みポリ袋に入れ冷蔵室で保存できると理想です。
購入したら1週間程度で食べきりましょう。

水分が多く辛味の少ない新玉ねぎは生のままスライスしてサラダで食べるのがお勧めです。
栄養を流さない為、水にさらさず頂くとよいでしょう。
また、元々甘い新玉ねぎ、加熱をするとさらに甘さを引き出すことができます。
おすすめは外の茶色い皮をむき、切り込みを入れ、丸ごとお鍋やレンジで蒸し焼きにする事。
甘みが引き立ち、玉ねぎの甘みをダイレクトに堪能できます。
味付けはポン酢とかつお節を振りかければ立派な副菜となりますよ。

「春キャベツ」は秋から冬に種をまき、早春から初夏にかけて収穫されるキャベツの事を言い、葉の巻きがゆるく、柔らかい特徴があります。
また内部が黄緑色をしています。3月中旬から4月にかけて店頭へたくさん並びます。
この時期にしか食べる事の出来ない春キャベツは一般的なキャベツに比べ、ビタミンCやカロテンの含有量が多くなっています。
また一般的なキャベツ同様、胃酸の分泌を抑え胃の粘膜をを修復する働きがあるビタミンU (別名キャベジン)を含んでいます。

春キャベツに限らず、外葉は鮮度の目安となるので鮮やかな緑色の物を選びましょう。
また、芯の切り口が瑞々しくて乾燥したり黒ずんだり劣化していないものがおすすめです。

キャベツに含まれるビタミンUはビタミンC同様、水に溶けやすく熱意も弱いため、サラダやピクルスなど生で食べると良いです。
また春キャベツは葉が柔らかいため、長時間加熱する必要はありません。熱するのであればさっと炒める、また煮込み料理などスープ事食べられる料理が栄養を逃がさずおすすめです。

いかがでしたでしょうか。今回代表的な春の野菜をあげていきました。
春野菜の特徴として、どれも日持ちがあまりせず、手に入れたら数日で食べきってしまいたい野菜が多いです。
他にもぜんまいやふきのとう、蕨などもこの時期しか味わえない食材となります。
あく抜きをして油炒めにするとどれもおいしくいただけますよ。
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春野菜を思いっきり楽しみたい方、調理器具を見直すことも一つの方法です。
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