無水調理は本当に意味ないの？おいしく作るコツと注意点
SDGｓや健康意識が高まる昨今、家庭調理の分野でも無水調理が徐々に注目を集めてきています。
そもそも無水調理って何なのか皆さま知っていますか？
また、実際無水調理を実践したことのある方から、「無水調理は意味ない」「おいしくない」「手間がかかる」「いつもの料理と変わらない」という声も聞かれているようです。
今回はそんな無水調理のメリットとデメリット、実際においしく作るコツと注意点について解説していきます。
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そもそも無水調理って何なの？
無水調理とはその名の通り、お水を使わない調理法の事です。
水の代わりに素材が持っている水分や油分を活用し、通常よりも水分が少ない状態で調理を行います。
食材の油分を活用する事で少ない油で調理ができますので油分の摂りすぎを防ぎ、一般的な鍋を使った料理よりもカロリーオフする事も出来ます。
水分量の少ない食材の場合、少量のお水を加える事もしますが、基本は食材本来が持つ水分で調理を行う手法で、代表的な料理でいうと無水カレーや肉じゃが、アクアパッツァなどがあります。
普段は水分を加えがちな料理も、無水調理鍋を使う事で水分量を大幅に減らし、調理を行う事ができます。
無水調理のメリット、注目を浴びている理由
栄養を逃さない
無水調理鍋の最大のメリットは素材の栄養素を逃さずに調理ができる事。
よく野菜を茹でるとビタミンがお湯に溶けて流れてしまうと言いますが、無水調理なら水に溶けやすいビタミンやミネラルを損ないにくく、栄養素を丸ごと頂けます。
食材本来の味を楽しめる
水を入れないということは素材の味が薄まらないということ。無水調理を行う事で素材が持つ本来のうまみがギュっと凝縮し、料理のおいしさが格段にアップします。
無水調理鍋を使って作った料理はとにかく味が濃厚でおいしいと意見が聞かれます。
カロリーオフ、減塩も可能
水を入れて調理を行うと、食材の味が薄まってしまうので、必要以上に調味料を使うこともあります。しかし、余分な水を入れない事により、野菜や肉魚などが持つ素材の旨味が凝縮され、あまり調味料を入れなくても素材そのものの味を楽しむ事ができます。食材の持つ旨味を活かすため、自然と使う調味料も少なくて済みますので無理なく減塩する事ができます。
また、お肉はお肉のもつ油分を活かして少ない油で調理する事が可能です。そのため、余分な油を使わず、ヘルシーな料理に仕上げる事ができますので、普段健康やダイエットに気を付けている方にお勧めの調理方法になります。
こちらも参考に：無水調理鍋とは？仕組みやメリット・デメリット、選び方も徹底解説！ – FlapLuck
無水調理鍋のデメリットは？
そんなにいいこと尽くしなら無水調理鍋使ってみたい、でもデメリットもあるんでしょ？
そんな方へ、私が思う無水調理鍋のデメリットを以下３つの観点でお話しします。
調理時間と火加減の調整が難しい
無水調理鍋は加える水が少ないため、火加減と時間の調整が非常に重要です。
火加減が強すぎると焦げ付いたり、弱すぎるとなかなか火が通らなかったりします。また、食材の量や種類によっても調理時間が変わってくるため、慣れるまでは焦がしてしまったりなど失敗することも多いです。
重くて洗い物が面倒である
無水調理鍋は鉄製の重い素材でできている物が多く、洗い物をするにも一苦労。
また無水調理では食材から出る水で調理するため、鍋底に焦げ付きや汚れが付着する事があります。
この焦げ付きや汚れは普通の汚れよりも落としにくく洗い物が面倒と感じる事があります。
食材によっては不向き
無水調理は水分の多い野菜や油分の多いお肉にお勧めの調理方法となります。
そのため、豆腐や魚など水分や油分が少ない食材は無水調理によってパサパサになってしまう事も。
すべての食材に薄い調理が向いているわけではないことに注意が必要です。
時間と手間がかかる
無水調理は中火～弱火でじっくり食材の内側に火を通していく調理方法です。
そのため水から煮こむ方法よりも、時間がかかってしまう傾向にありますので、煮込み系の時短料理をしたい方や忙しい人にとっては負担に感じるかもしれません。
万人にお勧めできるわけではない
無水調理は健康志向の人や野菜の旨味を存分に味わいたい人にとってはメリットが大きい調理法です。
しかし上記のようなデメリットも存在しますので自分のライフスタイルや好みに合わせて取り入れるかどうかを検討する事が大切です。
無水調理がおいしくない？その理由と解決策！
無水調理がおいしくないと感じる理由は？
せっかく作った無水料理、しかし期待していたほどおいしくないと感じる事ありませんか？
「水分を加えずに調理をしたらなんだか焦げ付いてしまったし、食材もパサパサしてておいしくない」、「ヘルシーに仕上げたいから素材の油だけで調理したけど鍋底に張り付いてしまって、見るも無残な姿になってしまった」こんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて考えられる原因とその対策をお話ししていきます。
無水調理で起こったパサつきと焦げ付きの原因と対策
例えは野菜でも水分の少ない葉物野菜や豆類、イモ類のみ、しかも少量で無水料理を行おうとすると、焦げ付きやパサパサ、中まで火が通らない等の原因となります。
水分の少ない食材を無水調理したい場合は食材の量をある程度入れ、水も適量加える事、また、焦げ付くのであれば、お鍋に少量でいいので油をまんべんなく引いてから食材を入れると焦げ付き防止にもなります。
また、魚も高たんぱくな白身魚や、脂身の少ない鶏ささみや胸肉も同様で、油を引かずに無水料理すると、焦げ付きの原因にもなりますので必ず油を引くようにしてみてください。気を付けましょう。
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